【19.02.02 UP】大人にならないとわからない?ナーサリーライムの世界
風変わりで楽しい韻を踏んだ言葉遊びの中に
ユーモア溢れる皮肉が盛り込まれていたりするナーサリーライム。
マザーグースの名でも有名ですが、発祥は17〜18世紀と古く
そのヘンテコなうたのほとんどがイギリスの伝承韻文で
社会風刺的な辛辣なこともどこかあっけらかんと遊び心を持って表現されていて
イギリスの成熟した大人文化の豊かさを感じますね。
今でも欧米では世代や身分を超えて親しまれているナーサリーライム。
食器への引用も多く、50年代ごろになるとポップで可愛いイラストのものが多いですが、
こちらは1920〜30年代のもので、当時のカントリーサイドのご婦人のカップボードにコレクションされていそうな大人ポエトリーなお品。
二つは同じメーカーの柄違いのようですが、
ハンドルの形が微妙に違っていたり、バックスタンプがあったりなかったりします。
下の写真をクリックするとショッピングページへジャンプできます。
こちらは、ハバードおばさん犬に骨あげに台所行ったけど棚の中は空っぽで…
と日本語にするとちょっぴり切ないすれ違いソングの1コマのようですが
詩を読み進めると、これは楽しい韻文の連続で
おばさんの横でお行儀よくお皿をくわえて待てのポーズをしているこの可愛い犬も
のらりくらりマイペース、お利口そうな顔でちっともひもじそうに見えないのも頷けるのです。
こちらも有名な、靴の家に住むおばあさん子どもがたくさんでてんてこ舞い…
といったとても短いうたですが、靴は一体何を意味しているのだろう?など
私たちの生活や政治に置き換えて考えられたり、ことわざ的に親しまれているうたです。
多くのイラストレーターによって描かれ続けているナーサリーライム。
お気に入りのイラストの物を探して集めるのも楽しそうですね。